今日の夕方、ダイエーの地下の日用品売り場で、かかとの角質ケア用品を眺めていてふと思った。……自分が水虫ではないかと思っている症状は、実は世間の女性たちが感じている足の裏の角質化の悩みに過ぎないのではないかと。

 自分が水虫ではと疑いだしたのは、少なくとも3、4年以上は前になる。ずぼらゆえ症状の変化は詳しく記憶していないのだが、ここ何年かは足の指の間に常に違和感があったような気もするし、時々はそれがひどくなったり、時々はほとんど気にならなくなったりしたような気もする。どうしても気になるときは水虫の薬をつけた事もあり、すると確かに症状が改善したような気がするのだが、長くて2、3日ですぐ薬をつけなくなってしまうので根治した覚えはない。

 しかし、これを水虫と断ずるには少々疑問に思われる点もあるのである。まず、足の指の間の違和感というのが、一般に水虫の症状とされる痒み……と言うにはあまりに微妙な、本当に違和感としか言いようのないものであること。かゆい、掻きたいというような切迫感はほとんど無く、ただ足の柔らかい皮膚が微妙に引きつれているような、そんな感覚しかないのである。

 また、そういった違和感を感じる箇所の皮膚がぼろぼろむけるという自覚症状もあることはあるのだが、そのむけ方もさほどひどくなく、しかも広範囲で、新陳代謝の一環くらいに思われても仕方ないようなものなのである。事実、小学生から高校生ぐらいの時は、同様の症状を親に訴えても、成長する上で自然な事だというような言い方しかしてもらえなかった。この年になればさすがに成長は有り得ないと思うが、洗い方が悪くて角質の生まれ変わりがスムーズでない……という可能性も0ではなさそうな気がする。

 ……以上のような訳で、たまたまかかとのケア用品を目にし、こんな悩みを抱える女性がそんなに世の中に多いのか……と思った事が、自分の悩みもそれなのではという考えに結びついたのだった。
 しかし、こうして自分の症状を書き連ねてみると、何だかこれが水虫でないと言うほうが無理な感じがしてくる。社団法人日本皮膚科学会のサイトの「皮膚科Q&A」によれば、水虫には角質増殖型足白癬という、「痒みがな」く、「広範囲に発赤・角化・落屑を認め」るタイプのものもあるそうだ。ただこのタイプはお年寄りに多いという事なので、その点は自分には当てはまらないが、油断はできない。何しろ実家には祖父母がいるし、中でも祖父はほぼ間違いなく水虫なのだ。

 そうなると、やはり必要なのは乾燥と清潔と医師の正しい処方……というか、ともかく皮膚科のお医者さんにかかって正しい診断をしてもらう事なのだろうが。だがそれには問題がある……というのは、まず第一に、自分は近所の病院・医院の情報にあまり詳しくない。第二に、病院や医院が開いている日時というのは、ほぼ確実に自分が学校に行っている「べき」日時である。日常的に自主休講しているのだから問題ないだろうと思われるかもしれないが、それでも、学校にいるべき時に他所で自分の姿を目撃されるというのは……少なくとも自分にとっては出来る限り避けたい事態なのである。

 しかし自分の症状が本当に水虫だとすれば、放置し続けるのは決して好ましい事ではない。いずれはさらに悪い事態……たむしに発展しないとも限らないのである。実のところ、自分は時折その不安にとらわれる事がある。これを解消するためにはやはり正確な診断が必要なのであるが……。

 ……最後になりましたが、本当に汚い話で申し訳ありませんでした。

(2006-11-24 01:17)

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