いけいけ青春18きっぷ
2007年9月3日 どうしようもない日記 学生のうちに一度はやりたいと思ってましたが、本日、ついにやっちまいました……青春18きっぷの旅。
事の始まりは先月10日、夏休みで実家に帰省した時です。その時、ろくに学業やらアパートの方を片付けてこれなかったのが心配で、8月の末か9月の初めに一度戻るつもりで帰ったのでした。
まあそれも実家で過ごすうちにだんだんどうでもよくなってきたんですが、それでも実際問題、建て替えで引っ越した研究室の場所くらい知っておかないと、学生としてかなりマズい。そこで、どうせ戻るなら交通費のかからない方がいい、でも高速バスはちょっと嫌、だったらこの際、ちょうどいいから一度使いたかった青春18きっぷで……と思ったんですね。
が、青春18きっぷを使いたい……と曖昧に表明しても、うちの家族の反応はあんまり良くありませんでした。いくら安いといっても高速バスよりは高いし、移動時間の短さも高速バスの方が上。値段は張るけど安全性と速さなら新幹線が一番。何より心配なのは何度も乗り換えが必要ということで、果たしてこののんびり屋が寝過ごしたりせずにしっかり旅が出来るものやら? ……というわけです。
そう思われている以上、こちらも絶対に青春18きっぷで!とは主張しにくく、どうやって戻るのかはっきり決めないまま日を過ごしていました。が、そうこうする間にも青春18きっぷの発売期間の終わりが迫ってきます。家族も、帰るつもりならば切符を買わなきゃならないだろう、と急かします。
……こうして、ついに発売最終日の8月31日の夕方。一番近い駅まで送ってもらい、窓口の人に、青春18きっぷはありますか?と訊くと……ありますよ、と当然の答え。あまりにも迅速に買えて、拍子抜けするほどでした。
(ちなみに地元の近く(元は隣の隣の町、今は市町村合併で隣の市になった所)には、昔懐かしい手書きの青春18きっぷを購入できる駅もあるのですが、今回はそこまで我が儘を言う気にはなれませんでした)
さあ、もう、買ってしまったんだから仕方がないよね? ……というわけで、きっぷ購入前から古い時刻表を見て立てた予定を、ネットの路線検索や時刻表検索で改めて確認し、乗車計画を作りました。きっぷは10日まで使えるので、出発日はいつでもいいという感じで完全には決めず、とりあえず今日という事にしておきました。……おかげで今朝など、まだ荷造りが済んでいないようだけど本当に今日出発するのか?と、母親に訊かれてしまったのですが。
ともかくどうにか今朝6時に出発した、乗り換え7回、所要時間計11時間あまりの鈍行の旅。最初の方こそ山の景色の面白さに起きてましたが、ここ数日間ろくろく寝てない上に昨夜も準備などで徹夜したため、最後の方などはほぼ乗換えの時以外は夢うつつでした。近くの席に乗り合わせた人々の反応を見るに、どうも自分の寝姿はあまり見られたものではなかったようです。……そういえば、ある電車で自分の向かいの席にいたお姉さん、終始眉間にしわを寄せていらっしゃったけど、いったい何が理由だったんだろう。
それに、少しでも所要時間を短くしようとした結果、どの駅でも乗り換えの合間の時間があまりなく、改札口の外に出てみることもできませんでした。水上では是非外を見たいと思ったのにすぐ電車が来たし、高崎ではかろうじて駅弁の店でだるま弁当を買えたけど、やはり出られず。最初の乗換駅の湯沢だけは1時間近い時間があったのですが、何分にも朝早いのでどの店も開いておらず、出ても面白くなさそうだったのでそのままホームにいました。
余裕のなさをもっとも実感したのは、小山を昼に出た電車がほぼがらがらだった時。……ああ、今頃たいていの人は、どこかの店に寄ってお昼を食べてるんだろうな……と思った次第です。
ともあれ、最終的には何とか寝過ごすことも乗り遅れることもなく、現在の居住地に着くことができました。
ですが……駅を一歩出た瞬間、驚いたのは駅前を行く人の多さ。地元ではめったに見れない、でも、つい一月前までは普通に目にしていたはずの人の多さに、どういうわけか奇妙に落ち着かない気分になりました。それに、アパートの方面へ向かうバスに乗ると、いつのまにかバスのコースが変わっていたり、見覚えのない所に横断歩道ができていたり……。ほんの1ヶ月足らず留守にしただけなのに、こんな浦島太郎のような気分を味わうとは思ってもみませんでした。もしかしたら、それほど自分が実家でのんびりしていたということなのでしょうか……?
さて、久しぶりにアパートに入ってみると……やっぱり、整頓された実家を見慣れた目には凄まじいばかりの散らかりようです。それでも、最大限散らかした状態よりはいくぶんマシなのですが。……片付けは必要ですが、まあ何とか手早く済ませて、青春18きっぷの期間が残っているうちに松島か石巻あたり見物して、あと木曜深夜の『モノノ怪』の放映(地元では放映してますが、現住地の方ではまだなのです)が気になるからそれまでに地元に帰れたらいいな、などと、思っていたのですが……。
留守にしている間に郵便受けにたまった郵便物やら広告やらを見たところ……「平成19年度 市民税・県民税の申告について」という郵便がありました。
これは脅威です。実のところ、この市に住所を移して何年にもなるのに、市民税とか県民税なんてちーとも気にしないで過ごしてきたので、いつかとんでもない事になるんじゃないかとちょうど気になりだしたところだったのです。
中身を見ると、「平成○(空欄)年度 県民税・市民税申告書(簡易申告書)」とか「平成19年度 県民税・市民税申告の手引き(簡易申告書)」とかいうものと一緒に、「平成19年度 県民税・市民税申告について(通知)」というものが入っています。そこに「下記の相談日にご来朝の上申告してください」とある相談日は……9月4日。明日です。都合の悪い場合はなるべく9月3日から7日までの間に来てほしいとも書いてありますが、そうなると、今日戻ってこれたのは偶然ですが僥倖でした。
しかし「お持ちいただきたいもの」の欄には、「この封書」「印鑑」の他に「所得を計算する前に必要な書類」やら「国民健康保険料・国民年金保険料・介護保険料等の領収書」やらいうものが書いてあります。自分の昨年の収入といったら、バイトでもらった20万足らずくらいですが、封筒に入ったお金をもらって出勤記録の下に受け取りを書いただけで、収入を証明できるようなものは何ももらってません。しかも、もらったお金の金額を書いた封筒は実家に置いてきてしまいました。これでは収入あるいは収入がないことを証明しろと言われたって……無理です。
困ってばかりもいられないので、とりあえず親に電話して聞いてみると、親も何だかよく分からないものの、申告はこっちでしてあるから払う必要はないんじゃないかという感じでした。要するに自分は親の扶養家族だし、国民年金保険料の控除も親が申告したときにしてあるし、申告の対象になる昨年1月から12月までの自分の収入は6万程度だし、この程度のバイト収入なら払わなくていいんじゃないかと……まとめて言えばそういうふうな意見で。
しかし、申告に行かないのも何だか恐ろしいので、明日とりあえず申告、というよりも、相談に行くことになりました。他にも用事がいっぱいあるような気がしますが、そこにもう一つ、予定になかった用事が増えてしまった訳です。
はあ……実家に帰れるのはいったいいつになる事やら。
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関係ないけど、まさか絶望41号のMAD(http://jp.youtube.com/watch?v=9LJvFGlgdzc)で自分が泣くとは思わなかった。
(2007-09-04T09:17+09:00)
事の始まりは先月10日、夏休みで実家に帰省した時です。その時、ろくに学業やらアパートの方を片付けてこれなかったのが心配で、8月の末か9月の初めに一度戻るつもりで帰ったのでした。
まあそれも実家で過ごすうちにだんだんどうでもよくなってきたんですが、それでも実際問題、建て替えで引っ越した研究室の場所くらい知っておかないと、学生としてかなりマズい。そこで、どうせ戻るなら交通費のかからない方がいい、でも高速バスはちょっと嫌、だったらこの際、ちょうどいいから一度使いたかった青春18きっぷで……と思ったんですね。
が、青春18きっぷを使いたい……と曖昧に表明しても、うちの家族の反応はあんまり良くありませんでした。いくら安いといっても高速バスよりは高いし、移動時間の短さも高速バスの方が上。値段は張るけど安全性と速さなら新幹線が一番。何より心配なのは何度も乗り換えが必要ということで、果たしてこののんびり屋が寝過ごしたりせずにしっかり旅が出来るものやら? ……というわけです。
そう思われている以上、こちらも絶対に青春18きっぷで!とは主張しにくく、どうやって戻るのかはっきり決めないまま日を過ごしていました。が、そうこうする間にも青春18きっぷの発売期間の終わりが迫ってきます。家族も、帰るつもりならば切符を買わなきゃならないだろう、と急かします。
……こうして、ついに発売最終日の8月31日の夕方。一番近い駅まで送ってもらい、窓口の人に、青春18きっぷはありますか?と訊くと……ありますよ、と当然の答え。あまりにも迅速に買えて、拍子抜けするほどでした。
(ちなみに地元の近く(元は隣の隣の町、今は市町村合併で隣の市になった所)には、昔懐かしい手書きの青春18きっぷを購入できる駅もあるのですが、今回はそこまで我が儘を言う気にはなれませんでした)
さあ、もう、買ってしまったんだから仕方がないよね? ……というわけで、きっぷ購入前から古い時刻表を見て立てた予定を、ネットの路線検索や時刻表検索で改めて確認し、乗車計画を作りました。きっぷは10日まで使えるので、出発日はいつでもいいという感じで完全には決めず、とりあえず今日という事にしておきました。……おかげで今朝など、まだ荷造りが済んでいないようだけど本当に今日出発するのか?と、母親に訊かれてしまったのですが。
ともかくどうにか今朝6時に出発した、乗り換え7回、所要時間計11時間あまりの鈍行の旅。最初の方こそ山の景色の面白さに起きてましたが、ここ数日間ろくろく寝てない上に昨夜も準備などで徹夜したため、最後の方などはほぼ乗換えの時以外は夢うつつでした。近くの席に乗り合わせた人々の反応を見るに、どうも自分の寝姿はあまり見られたものではなかったようです。……そういえば、ある電車で自分の向かいの席にいたお姉さん、終始眉間にしわを寄せていらっしゃったけど、いったい何が理由だったんだろう。
それに、少しでも所要時間を短くしようとした結果、どの駅でも乗り換えの合間の時間があまりなく、改札口の外に出てみることもできませんでした。水上では是非外を見たいと思ったのにすぐ電車が来たし、高崎ではかろうじて駅弁の店でだるま弁当を買えたけど、やはり出られず。最初の乗換駅の湯沢だけは1時間近い時間があったのですが、何分にも朝早いのでどの店も開いておらず、出ても面白くなさそうだったのでそのままホームにいました。
余裕のなさをもっとも実感したのは、小山を昼に出た電車がほぼがらがらだった時。……ああ、今頃たいていの人は、どこかの店に寄ってお昼を食べてるんだろうな……と思った次第です。
ともあれ、最終的には何とか寝過ごすことも乗り遅れることもなく、現在の居住地に着くことができました。
ですが……駅を一歩出た瞬間、驚いたのは駅前を行く人の多さ。地元ではめったに見れない、でも、つい一月前までは普通に目にしていたはずの人の多さに、どういうわけか奇妙に落ち着かない気分になりました。それに、アパートの方面へ向かうバスに乗ると、いつのまにかバスのコースが変わっていたり、見覚えのない所に横断歩道ができていたり……。ほんの1ヶ月足らず留守にしただけなのに、こんな浦島太郎のような気分を味わうとは思ってもみませんでした。もしかしたら、それほど自分が実家でのんびりしていたということなのでしょうか……?
さて、久しぶりにアパートに入ってみると……やっぱり、整頓された実家を見慣れた目には凄まじいばかりの散らかりようです。それでも、最大限散らかした状態よりはいくぶんマシなのですが。……片付けは必要ですが、まあ何とか手早く済ませて、青春18きっぷの期間が残っているうちに松島か石巻あたり見物して、あと木曜深夜の『モノノ怪』の放映(地元では放映してますが、現住地の方ではまだなのです)が気になるからそれまでに地元に帰れたらいいな、などと、思っていたのですが……。
留守にしている間に郵便受けにたまった郵便物やら広告やらを見たところ……「平成19年度 市民税・県民税の申告について」という郵便がありました。
これは脅威です。実のところ、この市に住所を移して何年にもなるのに、市民税とか県民税なんてちーとも気にしないで過ごしてきたので、いつかとんでもない事になるんじゃないかとちょうど気になりだしたところだったのです。
中身を見ると、「平成○(空欄)年度 県民税・市民税申告書(簡易申告書)」とか「平成19年度 県民税・市民税申告の手引き(簡易申告書)」とかいうものと一緒に、「平成19年度 県民税・市民税申告について(通知)」というものが入っています。そこに「下記の相談日にご来朝の上申告してください」とある相談日は……9月4日。明日です。都合の悪い場合はなるべく9月3日から7日までの間に来てほしいとも書いてありますが、そうなると、今日戻ってこれたのは偶然ですが僥倖でした。
しかし「お持ちいただきたいもの」の欄には、「この封書」「印鑑」の他に「所得を計算する前に必要な書類」やら「国民健康保険料・国民年金保険料・介護保険料等の領収書」やらいうものが書いてあります。自分の昨年の収入といったら、バイトでもらった20万足らずくらいですが、封筒に入ったお金をもらって出勤記録の下に受け取りを書いただけで、収入を証明できるようなものは何ももらってません。しかも、もらったお金の金額を書いた封筒は実家に置いてきてしまいました。これでは収入あるいは収入がないことを証明しろと言われたって……無理です。
困ってばかりもいられないので、とりあえず親に電話して聞いてみると、親も何だかよく分からないものの、申告はこっちでしてあるから払う必要はないんじゃないかという感じでした。要するに自分は親の扶養家族だし、国民年金保険料の控除も親が申告したときにしてあるし、申告の対象になる昨年1月から12月までの自分の収入は6万程度だし、この程度のバイト収入なら払わなくていいんじゃないかと……まとめて言えばそういうふうな意見で。
しかし、申告に行かないのも何だか恐ろしいので、明日とりあえず申告、というよりも、相談に行くことになりました。他にも用事がいっぱいあるような気がしますが、そこにもう一つ、予定になかった用事が増えてしまった訳です。
はあ……実家に帰れるのはいったいいつになる事やら。
------------------------------------------------------------
関係ないけど、まさか絶望41号のMAD(http://jp.youtube.com/watch?v=9LJvFGlgdzc)で自分が泣くとは思わなかった。
(2007-09-04T09:17+09:00)
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