ちょっともったいない……青春18きっぷ
2007年9月9日 どうしようもない日記 青春18きっぷの今夏の使用期限は9月10日――つまり明日である。
自分が生まれて初めて青春18きっぷを使い、地元から今の住処に一時的に戻ってきたのは3日のことだった。だから、明日でちょうど滞在一週間になる。
それだけ日数があれば、こちらに残っていた用など全部片付いたはず……と思うが、現実はさに非ず。まだ研究室の引越し先は確かめてない。散らかりっぱなしの自室は掃除してない。青春18きっぷは明日使っても使い残りがある。……というほどに片付いてない。
前回の記事にも書いたが、戻ってきた当初はこんなつもりではなかったのだ。計画では……3日に一日がかりで戻ってくる。4日に、研究室の位置確認や部屋の整理を済ませる。5日に、電車で松島にでも出かけて一日遊ぶ。6日、再び一日がかりの鈍行列車の旅で地元に戻る。……と、このぐらいのつもりでいたのである。
しかし、この怠け者の自分の行動がそう計画どおりに運ぶはずなどなかった。
3日は数日来の寝不足もあって、アパートにたどり着いた時にはぐったり疲れていたが、久しぶりに自室でネットにつないでサイトの更新などやっていたら、ろくに寝ないまま翌朝になってしまった。
4日の朝は、バイト先の人に頼まれた地元の酒が宅急便で届くので、届くまでそのまま起きていたと思う。しかし、それからまたネットに夢中だったか、うたた寝したかしたのだろう。酒をバイト先に届け、ついでに当座の食料などを買ったのは、もう辺りが暗くなった時間帯だった。その夜もほぼ徹夜のようなものだったと思う。
5日の朝になると物凄く体調が悪くなった。自分の場合、辛いのは最初の一日だけだと分かっているものの、8月の間さっぱり音沙汰なしだったせいかかなり辛い。防衛大に入らなくてよかったと思うのはこんな時である。もし危険な時に幹部がこうだったら部下はたまるまい。そんなわけで一日中ごろごろ寝て過ごしたが、午前中、火災報知器の取り付けの人が来た時は、何とか応対して取り付けてもらった。
6日になるといよいよ台風9号が危なくなってきた。自分のアパートは河原の低地にある。川が溢れたら浸水する恐れは十分ある。しかし、自室に溢れる本の山は、もはや本棚には入りきらないからみな床の上に積んである。万が一、床上浸水したら助からない。かと言って、片付ける場所も時間ももない。また、上手く運んだらこの日に帰るつもりではあったが、台風が迫っているとあっては、途中で在来線が不通になる可能性もある。だから、帰るのは台風が行った後にすると、実家との電話で言っておいた。
7日には台風が今の住処に最接近した。朝早くの実家からの電話で、吹き飛ばされると困るから外に出るなと言われたので、おぼしめしに従い、5日同様に一日ごろごろうたた寝して過ごした。もっとも体調はもう問題なくなっていた。家の外では竹やぶが有り得ない方向にしなるほどの大風が吹いていた。しかし、テレビの中の各地の様子を見ていると、一歩も外に出ずにいられる自分の立場の気楽さを実感せずにはいられなかった。
その翌日――つまり昨日、8日。幸いにしてアパートには台風の被害はなかったようである。が、台風の翌日で夏のような気温と、室内で80%もの凄まじい湿度になり、蒸し暑くて何かするどころではなかった。しかし、延ばし延ばしにしていた用事も、ついにどうにかしなければならないところまで来ている。……そう、分かっていたのだが、やっぱりこの日も、動き出したのは夕暮れ時だった。もちろん、片付いた用事はせいぜい2つ3つである。
そして、今日。朝風呂に入って、久しぶりに朝の特撮番組を見て……あとは朝飯を食べれば、用事をこなす時間は十分あるはずなのに、あれもこれもと気ばかり急いて、なかなか取り掛かることができない。はっきり言ってしまえば……眠いのだ。この頃、夜になると疲れてうたた寝するのだが、いつも2、3時間ほどで起きてしまう。そもそも自室は布団を敷くスペースもないほど散らかっていて、いつも枕と抱き枕とタオルケットだけで寝ているのだから、当然なのかもしれない。昼間も眠気が残るから昼寝をするが、結局、熟睡できてない気がしてならない。
今日はそんな昼寝などしている暇はないと分かっていたのだが、だからといって作業効率が上がるわけではなかった。とりあえず洗濯はしたが、下手をすると今夜もう一度する必要がある。風呂も今夜入ったら、明日の朝早く出発する前に掃除しなければ。もちろん荷物の支度もいる。部屋の掃除や整理は全くやってないが、これからやっても終わりそうにない。他の作業のことだけ考えても、どうやら今夜もまた徹夜しなければならないのは確実だ……。
……と、精一杯忙しがって愚痴を述べたててみたが。
このままでは青春18きっぷの残り回数が余って、もったいないという事は先に述べた。そこで、今日の夕方は……1回でもきっぷを使っておこうと、石巻まで電車で行ったのである。
むろん夕方になって出かけたのだから、そこらの施設や店に入れるわけもない。まっとうに昼間楽しんだらしい人々に混じって、密かに恥ずかしくなりつつ、ほぼとんぼ返りで戻ってくる他なかった。
やはり自分の物事の優先順位の付け方は、激しく間違っているのだろうと思う。
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この日記の更新状況を見ても分かるだろうが、自分は毎日日記をつけるということができないほうである。
実のところ、書きたいことは毎日たくさんある。たくさんあり過ぎ、また詳しく書き過ぎて、書くのが(あるいは、まとめるのが)途中で面倒になるのが問題なのだ。
自分は創作のネタをメモするのに、「マイブック」という白紙の文庫本を使っている。一日に思いついたネタを、下らないのも含めて全て書くと、1日分(1ページ)ではとても足りない。今では1.5ミリ四方くらいの細かい字で書いているのに、だ。
それだけの字数を書くのはやはり面倒だし、時間もかかる。だから、大事だと思ったネタを書いている途中でも、放り出すことがよくある。
実のところ、今日もネタを書き付けている途中で、前に書いたネタを参照する必要があって探し始めた。見つからないので、2年前、3年前の「マイブック」を出してパラパラめくってみた(去年のものは見つからなかった)が、やはり発見できなかった。
が……自分が愕然としたのは、白紙のページと書きかけのネタの多さである。今年のも、2年前、3年前のも皆そうだった。マイブックのネタがないときは日記を書くつもりでいるが、そんな時はむしろ最初から面倒で何も書かない、だから白紙のページができる。その時何を考えていたか、思い出したくてもたいてい無理だ。
書きかけのネタは、当時は確かに何か考えていたのだが、今となってはやはり何も思い出せない。どんないい事を考えても、これでは無駄である。
そうして何気なく本棚の上を見上げたら、ハードカバーの立派な5年日記を発見した。今年までのものだったが、今日見るまで存在そのものを忘れていた。
自分がますます愕然としたのは言うまでもない。
(※この日記の原文は、石巻への往復の車中、暇にあかせて書いたものです)
(2007-09-09T21:24+09:00)
自分が生まれて初めて青春18きっぷを使い、地元から今の住処に一時的に戻ってきたのは3日のことだった。だから、明日でちょうど滞在一週間になる。
それだけ日数があれば、こちらに残っていた用など全部片付いたはず……と思うが、現実はさに非ず。まだ研究室の引越し先は確かめてない。散らかりっぱなしの自室は掃除してない。青春18きっぷは明日使っても使い残りがある。……というほどに片付いてない。
前回の記事にも書いたが、戻ってきた当初はこんなつもりではなかったのだ。計画では……3日に一日がかりで戻ってくる。4日に、研究室の位置確認や部屋の整理を済ませる。5日に、電車で松島にでも出かけて一日遊ぶ。6日、再び一日がかりの鈍行列車の旅で地元に戻る。……と、このぐらいのつもりでいたのである。
しかし、この怠け者の自分の行動がそう計画どおりに運ぶはずなどなかった。
3日は数日来の寝不足もあって、アパートにたどり着いた時にはぐったり疲れていたが、久しぶりに自室でネットにつないでサイトの更新などやっていたら、ろくに寝ないまま翌朝になってしまった。
4日の朝は、バイト先の人に頼まれた地元の酒が宅急便で届くので、届くまでそのまま起きていたと思う。しかし、それからまたネットに夢中だったか、うたた寝したかしたのだろう。酒をバイト先に届け、ついでに当座の食料などを買ったのは、もう辺りが暗くなった時間帯だった。その夜もほぼ徹夜のようなものだったと思う。
5日の朝になると物凄く体調が悪くなった。自分の場合、辛いのは最初の一日だけだと分かっているものの、8月の間さっぱり音沙汰なしだったせいかかなり辛い。防衛大に入らなくてよかったと思うのはこんな時である。もし危険な時に幹部がこうだったら部下はたまるまい。そんなわけで一日中ごろごろ寝て過ごしたが、午前中、火災報知器の取り付けの人が来た時は、何とか応対して取り付けてもらった。
6日になるといよいよ台風9号が危なくなってきた。自分のアパートは河原の低地にある。川が溢れたら浸水する恐れは十分ある。しかし、自室に溢れる本の山は、もはや本棚には入りきらないからみな床の上に積んである。万が一、床上浸水したら助からない。かと言って、片付ける場所も時間ももない。また、上手く運んだらこの日に帰るつもりではあったが、台風が迫っているとあっては、途中で在来線が不通になる可能性もある。だから、帰るのは台風が行った後にすると、実家との電話で言っておいた。
7日には台風が今の住処に最接近した。朝早くの実家からの電話で、吹き飛ばされると困るから外に出るなと言われたので、おぼしめしに従い、5日同様に一日ごろごろうたた寝して過ごした。もっとも体調はもう問題なくなっていた。家の外では竹やぶが有り得ない方向にしなるほどの大風が吹いていた。しかし、テレビの中の各地の様子を見ていると、一歩も外に出ずにいられる自分の立場の気楽さを実感せずにはいられなかった。
その翌日――つまり昨日、8日。幸いにしてアパートには台風の被害はなかったようである。が、台風の翌日で夏のような気温と、室内で80%もの凄まじい湿度になり、蒸し暑くて何かするどころではなかった。しかし、延ばし延ばしにしていた用事も、ついにどうにかしなければならないところまで来ている。……そう、分かっていたのだが、やっぱりこの日も、動き出したのは夕暮れ時だった。もちろん、片付いた用事はせいぜい2つ3つである。
そして、今日。朝風呂に入って、久しぶりに朝の特撮番組を見て……あとは朝飯を食べれば、用事をこなす時間は十分あるはずなのに、あれもこれもと気ばかり急いて、なかなか取り掛かることができない。はっきり言ってしまえば……眠いのだ。この頃、夜になると疲れてうたた寝するのだが、いつも2、3時間ほどで起きてしまう。そもそも自室は布団を敷くスペースもないほど散らかっていて、いつも枕と抱き枕とタオルケットだけで寝ているのだから、当然なのかもしれない。昼間も眠気が残るから昼寝をするが、結局、熟睡できてない気がしてならない。
今日はそんな昼寝などしている暇はないと分かっていたのだが、だからといって作業効率が上がるわけではなかった。とりあえず洗濯はしたが、下手をすると今夜もう一度する必要がある。風呂も今夜入ったら、明日の朝早く出発する前に掃除しなければ。もちろん荷物の支度もいる。部屋の掃除や整理は全くやってないが、これからやっても終わりそうにない。他の作業のことだけ考えても、どうやら今夜もまた徹夜しなければならないのは確実だ……。
……と、精一杯忙しがって愚痴を述べたててみたが。
このままでは青春18きっぷの残り回数が余って、もったいないという事は先に述べた。そこで、今日の夕方は……1回でもきっぷを使っておこうと、石巻まで電車で行ったのである。
むろん夕方になって出かけたのだから、そこらの施設や店に入れるわけもない。まっとうに昼間楽しんだらしい人々に混じって、密かに恥ずかしくなりつつ、ほぼとんぼ返りで戻ってくる他なかった。
やはり自分の物事の優先順位の付け方は、激しく間違っているのだろうと思う。
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この日記の更新状況を見ても分かるだろうが、自分は毎日日記をつけるということができないほうである。
実のところ、書きたいことは毎日たくさんある。たくさんあり過ぎ、また詳しく書き過ぎて、書くのが(あるいは、まとめるのが)途中で面倒になるのが問題なのだ。
自分は創作のネタをメモするのに、「マイブック」という白紙の文庫本を使っている。一日に思いついたネタを、下らないのも含めて全て書くと、1日分(1ページ)ではとても足りない。今では1.5ミリ四方くらいの細かい字で書いているのに、だ。
それだけの字数を書くのはやはり面倒だし、時間もかかる。だから、大事だと思ったネタを書いている途中でも、放り出すことがよくある。
実のところ、今日もネタを書き付けている途中で、前に書いたネタを参照する必要があって探し始めた。見つからないので、2年前、3年前の「マイブック」を出してパラパラめくってみた(去年のものは見つからなかった)が、やはり発見できなかった。
が……自分が愕然としたのは、白紙のページと書きかけのネタの多さである。今年のも、2年前、3年前のも皆そうだった。マイブックのネタがないときは日記を書くつもりでいるが、そんな時はむしろ最初から面倒で何も書かない、だから白紙のページができる。その時何を考えていたか、思い出したくてもたいてい無理だ。
書きかけのネタは、当時は確かに何か考えていたのだが、今となってはやはり何も思い出せない。どんないい事を考えても、これでは無駄である。
そうして何気なく本棚の上を見上げたら、ハードカバーの立派な5年日記を発見した。今年までのものだったが、今日見るまで存在そのものを忘れていた。
自分がますます愕然としたのは言うまでもない。
(※この日記の原文は、石巻への往復の車中、暇にあかせて書いたものです)
(2007-09-09T21:24+09:00)
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