レンタルDVDのご利用は計画的に……
 先週、『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』のDVDの第1巻を借りた。弟が興味を示すようなら一緒に見ようと思ったのだが、何事もなく日は過ぎて、奴は父親の法事が終わった翌日アパートに戻って行ってしまった。ジャイアントロボはずっとレンタル店の袋に入ったまま、プリンターの上にほっとかれていた。

 そして返却期限の今日になった。全く見ないで返すのは残念過ぎると、昨夜から実家のデスクトップパソコンで見ていたのだが、連日のパソコン使用で目は疲れているし、絵描きや小説書きのほうも気にかかってしょうがない。さらに自分は動体視力も音の聞き取りも悪く、少しでも分からない部分があると何度も巻き戻して見るものだから、やっと1話見終わって少し休んでいるうちに(と言うか、気分転換のつもりで始めたネットサーフィンからなかなか抜け出せないでいるうちに)……夜が明けてしまった。

 朝食を食べたらすぐ2話を見て返しに行こうと思ったが、何しろ自分のする事だから、そう手際よく進むわけがない。朝食を食べ、家事を手伝い、買い物に付き合い、昼寝をし……気がつけばもうそろそろ日も暮れようかという時間になっていた。こんな時に限って、妙に家族に協力しなければという気分が働くのは、やっぱり自分の都合を優先させる事に後ろめたさを感じるからだろうか。

 しかし、せっかく運良く半額175円で借りる事ができたDVD、ここで延滞金を取られるような事になってはもったいない。夕飯をすっぽかして2話を見た。1話と違って2話はサントラを持っていないので、「おお、あの曲はこの場面だったか」という楽しみ方はあまりできなかったが、なまじ予備知識がないだけに(だいぶ前に1話~最終話まで見たがおおかた忘れた)、展開の先が気になって1話よりのめり込めた。何より、1話・2話ともに、ジャイアントロボが男前なのがいい。

 見終えた時には完全に夜だったが、とにかく家族に断わりを言い、自転車でレンタル店に向かった。実はジャイアントロボを返すついでにもう一つ目的があって、今年も参加表明してしまったSF小説企画のために、参考資料にする西部劇映画を借りてくるつもりだった。むろんジャイアントロボを返す前に借りてもよかったが、どちらを見ようか板挟みになって、どちらも見ないで終わるのが落ちだと思ったので、まずは先に借りたものを返すこの日を狙っていたのだ。

 こうして新たに借りたのは、黒澤明の『用心棒』、『荒野の七人』、そして木野目理兵衛さんおすすめのクリント・イーストウッド主演・監督の『許されざる者』にロバート・ロドリゲス監督『エル・マリアッチ』『デスペラード』。
 ……どんなラインナップだと思われるかもしれないが、最初は、お勧めされた作品に加えて、『七人の侍』とそのオマージュの『荒野の七人』を両方借りて比較してみるつもりだったのだ。ところが『七人の侍』はレンタル中だったので、『姿三四郎』や『まあだだよ』と見比べた結果、未見の『用心棒』を選んだ。こうしてDVD5本同時レンタルで1000円に収める事ができた。

 今日はこのDVDレンタルに加え、昨日アマゾンで注文した西部劇および北米開拓時代の資料2冊も届いたので、小説の資料はかなり充実した。
 しかし、DVDをいっぺんに5本も借りてしまって、1週間後の返却期限までに全て見る事ができるのかどうか……我ながらと言うか、我が事だからこそ大いに不安だ。しかも、借りる直前に気付いたが、今度の返却期限の9月2日はじいちゃんの白内障の手術日なのだ。大した手術でないとは言え、今日のように期限ぎりぎりになって慌てて見ている暇はないかもしれない。明日から1日1本見ることにすれば充分間に合うが、何しろ自分のする事だから……。

(2009-08-29T14:33+09:00)

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